疲れと向き合うとわかる"身体と心は繋がっている"
整体と臨床心理の仕事としている友人のモニターとして、"触れない"整体というものを体験してきた。
物理学の原理を用いているとのことですが、
「身体に触れずに整体?」
と初めは本当に疑問だった。
身体の凝る部分にフォーカスして、
そこへ触れることなく解すということが……聞いているだけだとどんな風になるか全く想像がつかなかった。
私は主に首、肩、肩甲骨と腰の間に疲れや凝りがあったので、その部分を中心にフォーカスして呼吸を整え正座をしているところで、施術して頂くことに。
パチンッ!(指の鳴る音)
!?(・ω・)
音がした後、身体に変化があったか聞かれたので左右運動をしてみたら動きが軽くなっているではないか。
動かしにくかった、つっかえる感触のあった部位が滑らかになっている……!
そして、肩甲骨から腰の間の脊椎部分?で引っ張られる感覚があることを伝えると、その部分にフォーカスしてもらうことに。
その場所は、
「感情が溜まる場所」とも言われるらしく、
表現できないで溜め込んでいる感情や心情が溜まると凝り固まるという。
職場では言いたいことの3分の1どころが、10分の1も言えていないふわもり、
まさに今溜めに溜め込んでしまい、身体はパンパンで、
「あー、言えなくて言えなくてバーストするところですわ」と思わず出てしまった。
直近の仕事での不満や悩みだけでなく、
これまで感じていた悔しさがたくさん出てきて、いい意味で感情的になれた。
何分話しただろうか、それも覚えていないくらい話し切った後、再び身体を動かしてみると……引っ張られている感覚があった箇所が緩んで楽になっている……!
「心の疲れは身体の疲れにリンクしている」
「心のストレスは身体にも蓄積されている」
触れない整体ももちろんだが、
感情の溜まりどころを吐き切ったあとに、よりそれを実感した。
かつて、前職で働いていた時
仕事で悩んでいたのもあり体調を崩しやすくなっていた時期に、体調管理のひとつとして「メンタルコントロールはとても大事だ」
と言われたことがあった。
その時に先輩が心がけている事として言われたのが、「寝る時に、その日あった良かったことを些細でもいいから思いながら寝ることにしている」というご自身のメンタルコントロール方法だった。
当時は「言われてみればそうだけど」と
「ネガティブ思考にはなかなか出来ないなあ」と諦め気味だったけれど、本当にその通りだと施術前と後を比べてそう感じた。
最近、身体の疲れを感じてメンテナンスとして整体に行ったり、湯船に長く浸かって汗をかいたりと身体の疲れをとることを意識して取り組んでいるが、奥深くにある心の疲れからくる疲労にはなかなか気がつけないし、向き合うことが出来ていないものなのだと感じた。
触れない整体と
感情の溜まりどころを吐き出しながら解していく(解れていく、が正解か?)ことで、
心の疲れと身体の疲れは繋がっているということを身をもって体感できた。
時間に追われる生活と
殺伐とした空気で生きる多くの現代人にこそ、心の疲れも解せる場と機会は本当に大切。
そして、それは一人でやろうとしなくたっていい。
誰かの力を借りたっていい。
むしろ、誰かの力を借りることで引き出されることもある。
それが、
物理学の原理を活かして、
身体と心の両方にフォーカスした
"触れない整体"を通して体感したこと。